毎日使用するタオルだけに、“衛生面”にはとくに気を使いたいところです。
タオルは洗わずに数日使うといった方もいるようですが、衛生面を考えるとやはりタオルは毎日洗って利用した方が良いでしょう。
しかし、清潔にこだわって毎日タオルを洗っているのに、なぜか臭くなってしまい困っている方もいるようです。 しっかりと毎日タオルを洗っているのに、なぜ臭くなってしまうのかその秘密をここで解説していきたいと思います。

私たちが普段使用しているタオルには、使用後さまざまな菌が付着しています。
その時は全く臭わなかったとしても、数時間放置していれば臭くなるのは、それら菌が増殖しているからと考えられるでしょう。
さて、タオルの使い道と言えば一般的に顔や手、体についた水やお湯を拭き取ることですが、
じつはこの時に「モラクセラ菌」と呼ばれる菌が付着してしまうと言われています。
この菌は、人の口や鼻などいたるところに存在しており、それらが時間が経過するにつれて増えていくことでタオルが臭くなるのです。 また、洗濯しただけでは「モラクセラ菌」は除去できず、
それらが残った状態のタオルを使用することで、さらに「モラクセラ菌」が増えていき臭くなってしまうといった悪循環が起きていると考えられます。

タオルに付着した「モラクセラ菌」は、普通に洗濯しただけではどうしても除去することができません。 しかし、だからといって全てのタオルを廃棄してしまうのは経済的ではないでしょう。
まず、「モラクセラ菌」は熱に弱いと言われているため、60度以上のお湯に数十分漬け込むだけで死滅してしまいます。
熱湯はタオルを痛めてしまうことがあるため、あまり沸騰していないお湯がおすすめです。
そして、すぐに洗濯機にかけるのですが、さらに効果的なのがコインランドリーの高温乾燥機で乾かすといった方法になります。
業務用の乾燥機は120度と高温であることから、確実に「モラクセラ菌」を死滅させることが可能です。

タオルを清潔に保つためには、「モラクセラ菌」の存在を意識するようにすべきです。
陰干しにする際も日中にすること、部屋干しするにも除湿機を使用すること、
洗濯するまでは干しておくなどの工夫が必要になります。 液体洗剤を使用し、たっぷりの水で洗うのも効果的です。

臭くなってしまったタオルは応急処置として上記のように、高温で「モラクセラ菌」を死滅させましょう。
新しく購入したタオルに関しても、生乾きなどに注意して「モラクセラ菌」を増やさない努力をしてください。
毎日気持ちよくタオルを使うために、ちょっとしたコツを生活に取り入れていきましょう。